芸術の秋、食欲の秋、そして読書の秋。 ミステリーはお好きですか?
今回のコラムは「ジサフィナード」です。
歌詞の中に「ボサノヴァ」という言葉が出てくるこの曲は、アントニオ・ カルロス・ジョビンを一躍「ボサノヴァを創生した人物」に押し上げた曲と言われています。
ちょっと待ってください! この曲には共作者がいるの です。その名はニュートン・メンドンサ。 ジョビンとメンドンサの共作は他にワン・ノート・サンバやメディテーションなど名曲ぞろいです。
これらの作品には、同じ音やメロディーで和音をどんどん展開させるという特徴をもった曲が多く、これはボサノヴァの曲の特徴と言っても過言でないかもしれません。このようなボサノヴァの代名詞のような曲を作った人物なのに、なぜジョビンだけ!もっとメンドンサがフューチャーされてもいいのでは?と思ってしまうのです。
メンドンサは心筋梗塞で1960年に、まさしくボサノヴァの絶頂期に亡くなっています。もしやこの名曲はメンドンサのアイデアによって作られたのでは?いや、共作でなくメンドンサ個人によって作られたのでは?
この曲が作られた経緯を知るのはジョビンのみ。そんなミステリーを感じてしまうのです。